皆さんは北京語や広東語といった言葉を聞いたことがありますか?「中国なんだからみんな同じ中国語じゃないの?」と思われているかもしれませんが、実は日本の中国語教室等で一般的に教えられている「中国語」は、「普通話」と呼ばれる共通語のことです。現在、中国は人口の9割以上が漢民族によって占められていますが、国土面積が大変広いため同民族間でも地域によって方言が大きく分かれています。日本でいうと青森の人と沖縄の人がお互い方言で会話しているようなもので、そのままでは意思の疎通がとても困難になってしまいます。そこで中国政府によって北京の人の発音と北方語の語彙を元にした普通話が作られました。
ちなみに方言の区分は、大きく分けるとおよそ以下のようになります。
1:北方語
2:上海語
3:湖南語
4:江西語
5:閩語(福建)
6:閩南語
7:広東語
8:客家語
(※この区分は文献等によっては異なっています)
方言によってはここからさらに細かく分かれるものもあります。
ちなみに中国語はギネスブックで「現存する世界最古の言語」として認定されているそうです。中国4000年の歴史は言葉にも現れているんですね。